東北の銀行の一部が小形風力に対して融資をはじめたのは、数年前の話ですが、デューデリジェンスの部分で問題があり、なかなか新規受付がうまくいっていないようです。もともと初期には、NEDOの風況マップだけで審査を通していたようですが、これにはご存知の通り、あまりに無理があります。さらに精密な風況ソフトもあるにはあるのですが、最大でも70%程度の精度しか求められないのではないかと思っています。

今後、地銀も信販も風況に対して、さらに厳しいエビデンスを求めてきた際に、やはり必要となるのは、実風速を測ることだけになるのではないかと思われます。考えてみれば、大型風車に関しては、約2年間の風況調査が必要といわれています。さらに風況の読みが厳しい小形風車が、ソフトだけで確定させてしまうということに、そもそもの問題があると思われます。

また販売側と購入側の両者の安心感も実風速を測定した場合には大きく違うことになります。さすがに20年間の投資となるわけですから、それに当たるも八卦、当たらぬも八卦では、あまりに無責任といえるでしょう。しかし実風速を前提とすると土地購入の能動性が失われる訳ですから、当然他社と比べて不利になることは間違えありません。

しかしながら実風速で事業を始めることが結果的には、融資も通りやすく、ユーザー自身が安心して投資ができるものになるかと思われます。少なくとも現状のように投資元本割れを避けることができるといえます。